中東の調味料の紹介：ザータル、バハラット、スマック、アレッポペッパー、フェヌグリークなど [料理]
中東のトルコやイスラエル、シリア、レバノンなどの料理でよく使われるスパイスやシロップなどの調味料を紹介します。
多くの方が聞いたことのものから、日本では馴染みのないものまで、9種紹介します。
---
1. ザータル（またはザアタル） Za’atar
ザアタルは、中東でハーブの総称として使われる言葉で、中東のミックススパイス、ブレンドスパイスを差します。メインのスパイスはオレガノが多く、他にもゴマ、マジョラム、塩、タイム、セイボリー、後で紹介するスマックといった材料が含まれます。フムスという、中東のひよこ豆のペースト料理にザアタルを振りかけたり、チキンに振りかけたりするのが定番です。
2．バハラット Baharat
アラビア語でスパイスを意味する「バハラット」は、レバノンの名産としても知られる中東の調味料ブレンドを指します。材料は地域によって異なりますが、黒コショウ、オールスパイス、シナモン、ナツメグ、コリアンダー、クミン、パプリカ、カルダモン、クローブの組み合わせが一般的です。中東の人々は、米、魚、肉料理にバハラットをかけて食べます。マルフォウフ(Malfouf)というレバノンのロールキャベツ料理にかけることも多いです。
3. スマック Sumac
乾燥した木の実から作るスマックは、深い赤色とレモンに似た風味が特徴的です。1.で紹介したザアタルの重要な材料ですが、単独で使用することもできます。サラダやフムス、ケバブ、レーメジュンというアルメニアのピザ料理などによく使われます。
4. ローズウォーター
薄いピンクの色で、フローラルな香りのローズウォーターは、ハルヴァやイスラエルのマラビなどといった中東のデザートによく使われる液体調味料です。その名の通り、バラの花びらを蒸溜して造られ、日本語ではバラ水とも呼ばれます。
5. カルダモン Cardamom
カルダモンは温かく風味豊かな味わいのあるナッツのような実で、甘い料理とよく合います。中東料理の子羊のタジンや、カルダモンクッキーで使われますが、インドのカレーでも主要なスパイスとして使われています。
6. アレッポペッパー Aleppo Pepper
シリア最大の街、アレッポにちなんで名付けられたアレッポペッパー、またはアレッポトウガラシは、ややフルーティーな味わいの比較的マイルドな赤唐辛子です。乾燥したアレッポペッパーフレークを肉料理や野菜料理のスパイスとして使用できます。アレッポトウガラシは、有名シェフのナイジェラ。ローソンのAt My Tableという料理本に掲載されているサーモンレシピにも登場します。
7. フェヌグリーク Fenugreek
フェヌグリークは、ナッツのような甘い味わいの食材で、メープルに似ているとも言われています。ペルシャのククサブジ（ハーブのフリッタータ）などの中東料理に加え、インド料理でも一般的に使用されています。
8. サフラン Saffron
世界で最も高価なスパイスとも言われているサフランは、クロッカスの花のスパイスです。ペルシャ料理のターディグ（カリカリの米料理）のような、シーフードやご飯の料理とサフランを組み合わせることがよくあります。また、インドのデザート、クルフィでもサフランを使います。
9. ザクロシロップ Pomegranate Molasses
ザクロシロップは、甘酸っぱくてとろみのある液体調味料で、スイーツはもちろん、ソースやマリネ、カクテルにも使われます。
参考：
https://www.tasteofhome.com/collection/middle-eastern-spices/
多くの方が聞いたことのものから、日本では馴染みのないものまで、9種紹介します。
---
1. ザータル（またはザアタル） Za’atar
ザアタルは、中東でハーブの総称として使われる言葉で、中東のミックススパイス、ブレンドスパイスを差します。メインのスパイスはオレガノが多く、他にもゴマ、マジョラム、塩、タイム、セイボリー、後で紹介するスマックといった材料が含まれます。フムスという、中東のひよこ豆のペースト料理にザアタルを振りかけたり、チキンに振りかけたりするのが定番です。
2．バハラット Baharat
アラビア語でスパイスを意味する「バハラット」は、レバノンの名産としても知られる中東の調味料ブレンドを指します。材料は地域によって異なりますが、黒コショウ、オールスパイス、シナモン、ナツメグ、コリアンダー、クミン、パプリカ、カルダモン、クローブの組み合わせが一般的です。中東の人々は、米、魚、肉料理にバハラットをかけて食べます。マルフォウフ(Malfouf)というレバノンのロールキャベツ料理にかけることも多いです。
3. スマック Sumac
乾燥した木の実から作るスマックは、深い赤色とレモンに似た風味が特徴的です。1.で紹介したザアタルの重要な材料ですが、単独で使用することもできます。サラダやフムス、ケバブ、レーメジュンというアルメニアのピザ料理などによく使われます。
4. ローズウォーター
薄いピンクの色で、フローラルな香りのローズウォーターは、ハルヴァやイスラエルのマラビなどといった中東のデザートによく使われる液体調味料です。その名の通り、バラの花びらを蒸溜して造られ、日本語ではバラ水とも呼ばれます。
5. カルダモン Cardamom
カルダモンは温かく風味豊かな味わいのあるナッツのような実で、甘い料理とよく合います。中東料理の子羊のタジンや、カルダモンクッキーで使われますが、インドのカレーでも主要なスパイスとして使われています。
6. アレッポペッパー Aleppo Pepper
シリア最大の街、アレッポにちなんで名付けられたアレッポペッパー、またはアレッポトウガラシは、ややフルーティーな味わいの比較的マイルドな赤唐辛子です。乾燥したアレッポペッパーフレークを肉料理や野菜料理のスパイスとして使用できます。アレッポトウガラシは、有名シェフのナイジェラ。ローソンのAt My Tableという料理本に掲載されているサーモンレシピにも登場します。
7. フェヌグリーク Fenugreek
フェヌグリークは、ナッツのような甘い味わいの食材で、メープルに似ているとも言われています。ペルシャのククサブジ（ハーブのフリッタータ）などの中東料理に加え、インド料理でも一般的に使用されています。
8. サフラン Saffron
世界で最も高価なスパイスとも言われているサフランは、クロッカスの花のスパイスです。ペルシャ料理のターディグ（カリカリの米料理）のような、シーフードやご飯の料理とサフランを組み合わせることがよくあります。また、インドのデザート、クルフィでもサフランを使います。
9. ザクロシロップ Pomegranate Molasses
ザクロシロップは、甘酸っぱくてとろみのある液体調味料で、スイーツはもちろん、ソースやマリネ、カクテルにも使われます。
参考：
https://www.tasteofhome.com/collection/middle-eastern-spices/
2020-12-26 15:21
nice!(54)
コメント(4)
この中ではカルダモンとサフランしか知りませんでした。
スマックは猫の餌に同じ名前があるけど流石に関係なさそうです。
by 青い森のヨッチン (2020-12-27 11:06)
青い森のヨッチンさん
コメントありがとうございます。調味料のスマックはSumac、猫のエサはSmackみたいなので、別のものみたいですね。
by ゲッティ (2020-12-27 22:49)
たまたま一昨日
トルコ料理のテイクアウトと
ウズベク・キルギス料理のテイクアウトをしました
初めての味もありましたが おいしかったです
by らしゅえいむ (2021-02-08 11:32)
らしゅえいむさん
コメントありがとうございます。スパイスの使い方など、日本料理とは全然違っておもしろいですよね～。
by ゲッティ (2021-02-28 18:04)